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2012年6月28日木曜日

ふつう

よく「普通は、」などと会話のなかで「普通」はふつうに使われている
「普通」というのは考えたらどういうものなのかよく分からない
「平均」なら分かる
数値に置き換えられるから・・・

考えたら「一般的に」という言葉も実はあいまいだ
何をもってして「普通」なのか
何をもってして「一般的」なのか
例えば、オレが「普通にフルマラソンしてますよ」と言ったら
マラソンをしている人の中ではそれは「ふつう」だ
だけどもマラソンをしていない人にとっては「凄いね」ということになる
会話の中で「剣道やっているんですよ」といったら
必ず「何段ですか?」と聞かれるので
「七段」と答える
そうすると訊いた相手は「凄いですね」という
「大学の同期はほとんど七段で、八段もいますから普通です」と答える
別に得意気に話しているわけでもなく、本当に普通だ

つまり限定された集団の中では「普通」という言葉が
実は「ふつう」でないことが分かる

さて、そんなことを頭に入れながら
「サロマ湖100kmウルトラマラソン」の話になる
参加者の数は分からないが完走率が約77%で大会終了
制限時間13時間

今年のゴールデンウィークに「24時間走」経験して
1日目に9時間で68km走った
100kmに換算するとぎりぎりで完走できるかどうかのきわどいところ
一緒に走っていた仲間と「ふつう」に走った
この世界に入る前は100kmを走る人を「普通の人たちじゃない」と思っていた
でも現実にいろいろなランナーさんと話をしていて
ごく一般にいう「普通の人」が多い
もちろん若いころから長距離やスポーツ経験者もいるが
案外「運動音痴で何もやっていませんでした」という人が多いのに驚く
今のマラソンブームはゼロからの積み重ねでも記録が伸びることを実感して、のめり込む人が多いらしい
多くの技術を要求されないで(実は技術はいるのだけれど)
手軽にできるから年齢に関係なく、そして人間関係の上下もなく
楽しめるのだろう

月間100km越えたら「よくがんばった」と思えた10年前
ここ数年は月間200kmを越えなければ「サボったな」と思え
そのハードルは300kmにあがって
それが今の「ふつう」になっている

サロマへチャレンジする人たちはさらにハードルを上げ
1度の練習で30km~50kmを走るのが「ふつう」になる
体が治ってトレーニングを積んで「ふつう」に戻れたら
来年は「ふつう」にチャレンジするかもしれない

鎖骨が骨折しているにもかかわらず
毎日長いウォーキングが日課になっている
10km以上は当たり前で
今日は、峠越えの20kmを4時間半のウォーキングだった
気温がぐんぐんうなぎ登りだった今日だが
走らないので汗がにじむほどしか出ない
そういう体に「ふつう」になっている


本当に「ふつう」ってなんだろう

【本日のウォーキング】
琴似発寒川
五天山公園(ゆび邪魔ですが(笑)内のつくったパンを食べて休憩)
盤渓
幌見峠から札幌市内を見下ろす
円山から下りてきた登山者
この恰好が登山者の普通の恰好

でも、228mの山にこんな恰好して登るのもどうだかと思う
ま、いいや  流行りやファッション先行で


今日もオレのスタイルは
「ふつうに」短パン、Tシャツだった

ますます「ふつう」が分からない


明日も天気いいらしい




2012年6月26日火曜日

夏の昼下がり

午後、自宅を出て北大へ向かう
北大はただの道すがり
目的は駅近の紀伊国屋

さすがにウィークデイの真昼間
幹線道路は車の往来で騒々しい
快晴の空を見上げると「ひこうき雲」
航空機とか空港とか表現があるように飛行機はある意味 船
だれかがそう言ってたか書いてたか
ひこうき雲は下から見上げた模様だが
上から見下ろしす感覚だと船の航跡に見える
などと思いつつ北大キャンパスに入る

内側に入ると車の音より、カラスの鳴き声が大きくなる
学生が野球をやっていて ボールがグラブに収まる音がする
風がないので木の葉の擦れ合う音はない
カラスの鳴き声と野球ボールの音
周りを囲む樹木でその音が微妙に反響して柔らかい
木陰のベンチでは昼食後の午睡をする人々
しばらくぶりに北大博物館へ寄ると
スカンジナビア半島極北の『サーミ』という民族の展示会があった
固有の文化を持ち、今でも固有の言語を持っている少数民族
シャーマンが使っていた太鼓だそうだが
まるで古代エジプトの文様に似ている
この構図がデザイン的にかなり評価されているらしい
現存する太鼓は数えるほど
同じ民族でも3つに分かれていてそれぞれ固有の言語を持つ
その言語は互換性がないらしい
不思議な民族である
たぶん、常設で極東ロシアの8つの少数民族の展示もある
その中に「ギリヤーク」
ギリヤーク


外の池ではカモが餌をついばんで 
まるでわれわれにシンクロナイズドスイミングの手本を見せてくれる
今日は紀伊国屋で実用本とフィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を購入
帰路、大通りへ向かうが道庁赤れんが庁舎前の庭には
ポプラの柔らかい花粉が綿雪のように積もっていた
猛暑にはまだ遠い
そんな札幌です

2012年6月25日月曜日

円山公園

今週から少し気温が上がって夏らしくなるらしい
今日は、午後からトレーニングコースの円山方面へ出かけた

来週、札幌国際ハーフマラソンが開催される陸上競技場
昨年から今年にかけてリニューアルされた
円山公園内原生林の遊歩道
ひと休み
前から気になっていた裏参道の雑貨屋で
美濃焼と多治見焼を購入
窯元直送、訳あり商品ということで信じられない安さ
お皿、どんぶり類を4種類2点ずつとコップ1コ

全部で3150えん
いま持っているお気に入り1個分の値段(笑)


2012年6月24日日曜日

無茶旅#14

今日の札幌は久しぶりに天気が良い
こんなに晴れたのは四国から帰ってきて初めてのような気がする
あ、一度だけあったような気がする

四国にわたって2日目の朝
しばらく高松の安宿にとどまって近場のお寺回りをしようかと思った
まず、逆打ちとなる八十八番大窪寺となるが山間部
もうそれで一日が終わりそうな気がした
ぐるっと一週間で高松に戻ろうとしたなら、やはり沿線のお寺参りが妥当だろう
そう決断して2日目が始まった

高松駅近くの高松城跡を見学
お濠は珍しく海水が引かれていて、鯛が泳いでいる
『鯛願成就』の洒落っ気たっぷりの幟がたっていた
東の櫓
天然の鯛
網ですくえそうな気がする

この日も天気に恵まれて気持ちよく高松から徳島へペダルを踏む
途中、第八十五番八栗寺
中腹まで自走で行けたが中腹からロープウエイの輪行

八栗寺の裏手の細い急坂を下ったら11号線
そこから南下するとすぐに第八十六番志度寺に着いた
源平の古戦場を横目に見ながら(本当は見たかったが時間の関係でスル―)
『津田の松原道の駅』でお決まりのうどんで昼食
冷やしザルうどん二人前とエビのかき揚げでワンコイン
べた凪の瀬戸内海、小豆島が洋上に浮かぶ(電線が邪魔ですが)
前日の峠越えも堪えたが海岸沿いの小さなアップダウンもしびれた
というかあとで地図を見てみたら、完全な峠だった
自転車から降りることなことなく(ほぼ全行程そうなのだけど)ペダルを踏む
鳴門市について二番から五番まで打とうとしたが三番を見落とした
今思えば、この時点で疲れていたのかもしれない
二番極楽寺
五番地蔵寺
四番大日寺
納経は五時までということでこの日は5つのお寺参りとなった
翌日には天気が下り坂になる予報だったので
夜は、いっちょ景気づけに居酒屋で一杯やった
瀬戸内の魚も旨かった  すだち酒もご当地感があっていい(ちょっと甘いけど)

今日はラン友9名が『サロマ湖100kmウルトラマラソン』に挑戦中
あと25分で〆切り
フィニッシュしていない多くのランナーにはあとひと踏ん張りしてもらいたい
「100km」の想いはまた別の折に・・・


『スプートニクの恋人』はやはり1日で読み終えた
久しぶりにグイッと引き込まれる作品だった

2012年6月22日金曜日

約束された場所で

おそらく話は前後になると思う
まず今日でハプニングから1週間経つので記憶が確かなうちに記しておく
利き腕がやられて左手でタイピングをしている
たまにこういう左手を使う生活も脳の活性化のためにはいいはずだ
などと勝手にポジティヴに考える

6月15日(金)のこの時間は徳島市内のサウナ付カプセルホテルで目が覚めた
(5時半ごろ)
おもむろにTVをつけてニュースを見ると
午後から天気が下り坂らしいい
なおかつ予定していた海岸ルートは強風の予報
朝風呂に入りながらじっくり考える
1日悪天候をやり過ごすかルートを山方面に変更するか
結局は、夕方まで雨の降らない山ルートで三好市を目指すことになる


不思議なものだなぁ~
おおよそ宗教というものを宗祖を別にして懐疑的にみる傾向がある
ましてや現世利益などあるはずがないし
(と思いつつ手を合わせるのだが)
そういうものを望む事態、俗物だと考えていた
今回の巡礼にしろ四国に来たのだから『記念巡礼』的だった
なのにいくつかのお寺さんを回ると心静かになることを実感する
「これはひとつできるだけ多く回りたい」という気持ちになる
またはそうさせられたのかもしれない

他の巡礼者と話をしたりお寺で働く人と話したり
または昔ながらに歩いて巡礼している人を見るたびに・・・

印象深いのは、リタイアした年配の徒歩の巡礼者が 
逆打ちで八十八カ所をやり遂げるまであと一つというのを目の当たりにした
本当に清々しい顔だった
今思えば、それは言葉を交わす交わさないにせよ
ひとつの邂逅だったかもしれない
自分に少しの変化が認められたのだから・・・


朝食を終えてホテルを出る
確認していた国道192号線を吉野川と平行に川上に進んでいく
幹線から3km前後離れたお寺ならまわっていこうと考えた
前日より2,3度気温が低くロングライド日和
3日目になると『南無大師遍照金剛』と勝手に口から出る

井戸寺
観音寺
藤井寺
藤井寺のお参りを終えたらもう国道沿いにはお寺はなく
ここから一気に三好市に向けてペダルを踏む
お昼を過ぎコンビニでカチンカチンに凍ったスポーツドリンクを購入
アイス1コでカロリー補給
1車線の国道で歩道があったりなかったり
そんな感じで歩道があれば歩道を走り 信号をきちっと守る
その矢先 吉野川市山川町付近のガソリンスタンドの側溝に前輪をとられる
右肩からガツンと歩道に体が叩きつけられる
「あぁ~転んじゃったなぁ~」と思う
すぐ起きて自転車に乗り何事もなかったようにペダルを踏む
ところが数百m進んだところで右肩が重い
自転車を止め、バッグを肩から外すと さらに右肩にドンという衝撃
「あれっ」っと思って鎖骨に手をやると 
鎖骨がない?
近くには民家もない?
どうしようもない?
仕方ないので痛いながらも助けてくれそうなドライブインにたどり着く
事情を話し救急車を呼んでもらい JA阿波病院に搬送される
手術、入院を覚悟したが(その方が楽だったかもしれないが)
紹介状を持たされ帰された
「困ったなぁ~」と途方に暮れる
とにかく札幌に戻ろう  そこからしか始まらない
バッグの中身半分を宅配で送り
お世話になったドライブインへ電話をかけ自転車を保管してもらう
タクシーを呼んで一番近いJR駅に行き徳島へ出る
息子には体調不良で急遽帰るとメールする

今更ながら遠いところなんだなぁ~

いろいろ選択肢があったが、とにかく東京まで出ようとJRに乗る
高松、岡山と乗り継いで20時過ぎには東京に着いた
東北新幹線新青森行きの最終便が出たあとだった
内と連絡をとりながら翌日の飛行機も考えたが
週末で確約もなくおまけに正規料金だった
翌、16日の朝一の新幹線に乗りJRで帰宅
徳島を出て実に25時間かけての帰宅だった

週末ということで自宅にて安静
18日(月)に市立札幌病院へ行こうと思った
(ケガしたときはそれしか頭にうかばなった)
もし、入院となれば近場が良いと 自宅横の中規模専門病院へ行った
診断は同じ  入院、手術の必要なし
2週間毎の経過観察で全治2ヶ月の診断を下された

少しおとなしくしているしかない


旅行前に「神の子どもたちはみな踊る」と「約束された場所で」
を並列で読んでいたが「神の子どもたちはみな踊る」を持って行った
帰宅して「約束された場所で」を読み終えた
ちょうどオウムの容疑者がつぎつぎに捕まった
「約束された場所で」のインタビュー形式は
おそらく「海辺のカフカ」にその手法を取り入れられている気がする


帰宅して内と散歩がてら または一人で
約束する場所を探している

帰宅してからの札幌は天気がすぐれない
昨日は16kmの散歩をしながら「アンダーグラウンド」を探し求めたが
紀伊國屋でさえ品切れだった
代打「スプートニクの恋人」
今日も天気が悪いので読み終えるかもしれない


今シーズンのマラソンはこれでほぼ終わりを告げられた
NAHAマラソンだけはエントリーする
今年はこの1本で終了できればいい


しばらくブログをアップしてなかったので心配かけましたが
オレは元気です

2012年6月16日土曜日

お知らせ

順調にいっていた四国の旅
吉野川市のガソリンスタンドの側溝に前輪をとられ転倒
JA阿波病院で右鎖骨骨折の診断で急遽、帰札ました

「気をつけて」と言われて気をつけて歩道を走ったのが仇になりました

単純骨折で入院もなし
ただ、自宅近くで治療を再開しなければならないので戻りました
明後日、市立札幌病院へ行きます
奇跡的に痛みはないのでぐっすり寝てます

帰るのも一苦労

午後の中途半端な時間で飛行機とれず
JRを乗り継いで東京泊で25時間の旅でした

2日分の写真がありますが落ち着いたらアップします

とにかくしばらくは治療に専念です

今回のお供「神の子どもたちはみな踊る」
阪神淡路大震災をテーマの底流にしているわけですが
今回は東北地方を訪れて本当によかった
被災された方々を思えば
このけがはたいしたことありません
命があるだけましですから・・・

そういうことで
おれはいたって元気です

ただ、しばらくは走られないしスポーツができないのが残念です

心配かけまいとしてもいずれ露見しますので、お知らせしました

2012年6月14日木曜日

無茶旅#12(うれしい)

四国に到着
吉野川を渡る
霊山寺でお遍路のレクチャーを受ける
山間の渓流が吉野川に注がれている
国道318号線 峠の手前が徳島県 向こう側が香川県
高松の日没
非常に穏やかな航海で、定刻より少し早く徳島市に到着
吉野川を渡り、鳴門市に行く
まず、四国霊場第一番の霊山寺を目指す
霊山寺で最低必要なものを購入
信仰が違ってもいいらしい作法を教えてもらい早速お参りする
近くに二番から七番まであったが、一つ一つのお参りに時間がかかるので一番だけにした

道を教えてもらい山の方向へ自転車を走らせた
高松市へ通じる318号線はずっと上り坂
峠を越え香川県に入る
11号線に出ると道なりに高松市へ向かう
道に迷いながらようやく息子のアパートに着いた
しかし、息子は仕事中
20時すぎても帰って来ない近くのコインランドリーで洗濯

ようやく息子と会え食事をした
しかし、明朝の6時前には仕事に行く
じっくり話たかったが、宿を取ることにした

食事代を払おうとしたら
「父の日が近いから俺が払う」という
来週になったら少し楽になるので、翌日が休みなら飲みたいと言ってくれた

あれほど帰りたがっていたのに
「今は仕事が楽しいので当分高松にいる」らしい
親として、うれしさとさみしさ半々

仕方ないけど息子の人生
親が邪魔立てする必要はない
半年ぶりに会えて、さらに息子が成長している姿を見て

親としてうれしい