精巧なつくりの仮面である。日本ならばマンガやテレビアニメの主人公の仮面ということになるのだろうが、そこに並べられていたのは世界各地の人びとの特徴をつかんだような仮面である。黒人もいれば白人もいる。なぜそれが玩具なのか、表情はどれもリアルなのだ。はじめからその仮面を見ているうちに、ぼくはドキリとした。
気のせいかもしれないが、そのうちの一つが、どうもぼく自身に似ているのだ。ぼくは、例えば日本人やアジア人たち一般を代表するような顔をもっていない。自分ではそう思っている。ありふれてはいるが、典型というところまでは及ばない。そういう顔である。にもかかわらず、どうも似ているのだ。
その仮面と、ぼくはしばらくニラめっこをしていた。店の人を見ると、しばらくぼくの顔を見つめ、そしてニヤリと笑ったような気がした。なぜ、ニヤリなのか。そのところがよくわからない。やっと買いに来ましたねと言われているようでもありるし、単に似てますねと言われているだけなのかもしれない。
ぼくはその仮面を買い求めた。日本円で1500円程度だったと思う。そういうものを買う趣味はなかったけれど、そのまま放置しておくのはためらわれた。
その夏の終わりに、友人のイラストレーターのところに遊びに行った。
仮面をつけたまま、僕はドアを開けた。友人は、その仮面を見て、いつもの口調でいった。
「こんにちは」
ぼくが仮面を外すと、彼はおどろいたふうもなく、こういったのだ。
「今年の夏は暑いからね。おれもそろそろ仮面を脱ごうとしてたんだ」
暑い夏。そういう季節には、いろいろなことが起こる。
―サマー・デイズ― 山際淳司著より抜粋
これが「persona」の由来と合致する
本を読んでいるとこのようにガツンとぶち当たるから面白い
『グレート・ギャッツビー』からも学ぶことが多い
村上作品に投影されていることがあってなかなか興味深く読んだ
ただ、外国のそれも約1世紀前の作品を読むということは
時代背景や生活様式を理解したうえでないと読み進まない
だから、130ページで一旦フィードバックしてからチャートを書かざるを得なかった
簡単なチャートをつくることですんなりと読み終えた
そして、ノンフィクションライター山際淳司の作品読んでいるのだが
上記は、その2冊目に入っている
1冊目は「みんな山が大好きだった」ーあと少しで完読ー
日本の登山黎明期に世界中で活躍したクライマー(アルピニスト)の話
孤独、挑戦、判断、挫折、そしてあらゆる犠牲
そこまで命を削り、命をかけるような山登りはしないけど
一般の登山者の事故が絶えない昨今、教訓ともいえる1冊である
表題からかけ離れたが(笑)
今年ほどアメリカンスポーツをライブで堪能している年はない
その中で今行われているのはベースボールである
昨日は、オールスターゲームが行われた
結果的にダルヴィッシュは出番がなかったわけだ
アメリカンリーグの監督がレンジャースのワシントンだった
出さなかった理由はワシントンの胸の内にしかないが
序盤で負けゲームが決定してしまったということが大きい
ましてや今年はワールドシーリーズ制覇という大きな目標がある
万一、アリーグ代表としてナショナルリーグ代表と対戦するとなれば
できるだけ手の内を見せたくないという心理があったのかもしれない
いくらビデオで研究されても、実際に肌で感じるものとは乖離がある
160kmのストレートを連発で投げたバーランダーでさえ初回の5失点
これがメジャーのレベルということだ
ダルヴィッシュが一般に高い評価を受けているが果たしてそうだろうか
という疑問がいつも頭をよぎる
報道というものはある意味コントロールできる
いいところばかりスポットを当てたがる
だけども奪三振も多いが、四球や被本塁打も多い
正直、今のところずば抜けて優秀なピッチャーでなく並みである
勝ちのいくつかは打線に恵まれた そういう勝ちだ
抑え込んだというゲームは1,2である
それでも高評価なのは勝ち運もあるし、実際に勝っているからだ
後半戦、の課題は誰もが知っているコントロールに尽きる
カウントを整えて有利にピッチングできれば
切れのある変化球で三振または凡打に終わらせられることは間違いない
やっぱりNYYの黒田はいい
オールスター戦直前のゲームでは滅多打ちにあったが
観ていてあの日のゲームのピッチングは直球、変化球とも精彩を欠いた
それでもジラルデリは責任回数を投げさせ結果、逆転勝ちに結び付けた
投手の故障者が多い今のNYYには黒田は欠かせない
持味のコーナーを突くピッチングをできれば13+αだと思う
岩隈はセットアッパーを卒業させてもらったのだろうか
ロングリリーフを任され存分に存在感を発揮したと思っているが
あまりにも打線が貧弱で他チームなら評価が高まる内容でも
チーム全体がレベルダウンしているとピッチャーはしんどい
ここはひとつ我慢をして黒田のように
何年か後に有力チームからのオファーを待ちたいところだ
前職場でイチローと松井の話になることが多かった
(ブログの読者であるS氏と背中合わせの席だったH氏)
そこでよく聞かれたことだが、イチロー3番説である
オレはこれを真っ向否定していた 理由はこうである
・イチローのヒットの多くは内野ゴロ
・ヒットの割合に比べて打点が少ない
これだけでも分かると思うが、ランナーが塁上にいた時に内野ゴロを打てば
併殺になる確率が高くなるということだ
根っからのリードオフマンの彼を主軸に置くのは間違いだ
と、かなりのゲームを消化してから気がつくとはお粗末である
結局、イチローが悩むことだが走者を返そうとして無理打ちする
つまり悪球に手を出し自分でカウントを悪くして行った
この傾向のお陰でスイングバランスまで崩しているのではないかと思う
ボールを点でとらえている感覚があるので
つねにボールをカットしていうようなイメージしか最近はない
メジャーへ行っていくつかのマイナーチェンジをしているイチローだが
ここはひとつ以前試したバットをやや寝かせながら線でボールを捕らえてほしい
いくらイチローでも年齢に伴う衰えは隠しきれなくなってきている
その傾向は2,3年前から始まっていた
200本安打連続の中でもその傾向はあった
・ラインドライブのボールを後逸する
・フライボールを光で見失う
・アウトカウントを間違える
・悪球に手を出し過ぎる(主審のジャッジでしかたないこともあるが)
・楽しさがいまいち伝わらなくなった
イチローの復活のカギは分からないけど、一つ言えることは
スイング中に一塁方向へ走りだすバッティングを止めて
ボックス内でしっかりバッティングに集中すること
というのがオレの見解
それにしても、ジーターはカッコイイ
この投稿をしてから興味深いコラムがあった
ワシントン監督
スポルティーバ
ということです
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