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2012年9月9日日曜日

沈黙

この1週間、沈黙してた
何もなかった訳じゃないけど、いつものルーティン
ちょうど1週間前は「石狩サーモンマラソン」の応援へ行ってきた
毎年、この大会には『増田明美』がゲストランナーとしてくる
世界陸上競技選手権と日程が重なるときがあるけど
その時はビデオレターならぬテープレターだ(こんな表現なるのか?)
とにかく日本女子マラソン界の先駆けとして活躍し
現在は解説者として豊富な経験と取材に裏打ちされた解説と滑舌の良さは
業界のみならず視聴者からも高評価を得ている
正直、瀬古氏の解説より勉強になる

昨年は、肉離れでエントリーフィーを無駄にしたが今年はエントリさえしていなかった
春先から体調不良だったラン友の復帰戦ということで応援に行ったが
秋とは思えない暑さで(30℃越え)ランナーには過酷な1日となった
とはいえ、応援のかいがありラン友は無事にフィニッシュした
これが1週間前のことだった

翌日の月曜日は歩いていないのでおそらく雨だったろう
札幌市内の南方の山麓は毎日のようにクマ出没のニュースが出てきている
そんなときは決まって北大キャンパスに行く
広大な敷地には観光客が目当てにしている人気スポットがあるけど
手つかずの原生林もあって札幌市内でも四季を問わず
ランニング・ウォーキングエリアとなっている
ちょうど昼時に行ったので、鈴木章教授がいる研究棟の学食「ポプラ」でランチ


ビュッフェ形式でおかずがどれでも1g1.4円だった
ご飯をつけて520円、学食にしては奮発した

そろそろ鎖骨のつき加減もよさそうだけれど相変わらずクラビクルベルトはしている
毎日よくそんなに歩くねと言われるが「これが今の仕事」と答えるしかない
「果報は寝て待て」などと言われるが待つのにも限界がある
かねてから目をつけていたところを自分からアクションをかけてみたら
コツンといい響きの反応があった
そんなことでこの1週間はちょっと忙しないものになってきた訳だけど
だからと言って「これです」というさし出せるものにはなっていない
それに向けた準備に時間を割いていた訳だ

「忙中閑」とはいうけど、時間があっても時間がなくてもウォーキングと本だけは読む
時代がまた少し変わろうとしているので、司馬さんの「昭和という国家」を読み直す
小沢昭一の「小沢昭一的こころ」で和みながら
アメリカクノップス社刊行の村上春樹短編集「像の消滅」読んでいる
この装丁のデザインがいい
この中に「沈黙」という作品が収められているのだが
確かにこの大沢という男のような静かだけれど揺るぎない生き方がいい



また、この1週間の間にあったMLBでは
3戦続けてナイスピッチングしたダルヴィッシュ、3戦ともほとんど与四死球がなくなった
黒田もナイスピッチングだったが四球からの得点が悔やまれる
岩隈も先発ローテーションに加わって信頼を得てきた(今日は残念だった)
モニターから見える三人の共通点は
マウンドに立っている時もベンチにいる時も闘志を前面に出していない寡黙さだ
仕事で結果を出してチームに必要不可欠の存在として無言で認めさせている
「沈黙」の大沢とどことなくオーバーラップするところがある


今日の外は雨
三日おきに雨が降っている
一雨ごとに地表から熱が奪われている
風はさらにさわやかになってきている
いくら暑い夏だった札幌でも秋の音が聞こえれば

もう夏には戻らない

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