今日の千秋楽の結びで白鵬と日馬富士の大一番がある
結果がどうであれ勝敗に関係なく、日馬富士の横綱昇進は間違いないだろう
先場所は、白鵬有利と予想したが結果は日馬富士に軍配が上がった
14日間の取り組みをすべてみたわけではないが
このところの日馬富士の取り組みは先場所と全く違うように感じる
実際にはどうか分からないが、体が大きく見える
奇策をとらず、出て良し受けて良しだ
昨日の鶴竜との取り組みでは、土俵際まで一気に寄られながらも
俵でこらえて逆に力強く寄り切り勝ちを得た
体型的に千代の富士に似ているところがあるし、
相撲の勢いや取り口も似てきている
たまたま今読んでいる山際淳司の「エンドレスサマー」に
北の湖の現役晩年のことを書いている文中で
「横綱というのは、一度ゴールに到達してしまった男のことだ。横綱は攻めるのではなく、守るためにたたかう。どんなに若くして横綱になっても、横綱になったとたん、表情が大人びてくる。勝つためではなく、負けないためにたたかうせいだろうと僕は考えている。北の湖は、そういう意味で言えば典型的な横綱である」
これを読んで思ったが、過去に優勝し横綱挑戦という場所で
ことごとく日馬富士は失敗してきた
体力的には充分だった、技術的にも優れていた
ところが闘志をむき出しにすることで相手に読まれることが数々あった
勢いだけで相撲は勝てないことを多く学んだろうと思う
足が出て、手が出て、腰が落ちて安定感が増してきている
そういう意味で日馬富士も力士として完結に向かいつつあるのではないだろうか?
ともかく
今日は、両者がっぷり四つの力のこもった一番になればいい
白鵬が負けて全勝で日馬富士が優勝し横綱昇進となれば一つ心配なことがある
一人横綱を守り続けた精神的な疲労が一気に出やしないかと・・・
現役の横綱を張る白鵬の意地の見せどころ踏ん張りどころだ
かつて大横綱だった力士達に引導を渡したのは
若手の台頭を受け止めきれなくなった精神的な衰退だったような
そんな風景を多く見てきている
「稽古場での北の湖は相変わらず強いんだ。なぜかというとね、他の力士が横綱に配慮するからですよ。万が一、稽古中にケガでもされたら大変でしょう。しかし、本場所の土俵になれば、そんなこといってられない。ガツーンとぶつかってきますからね。北の湖は強い当たりにびっくりしてるんじゃないかな」
このとき、山際淳司氏が見た光景は北の湖の完敗だった
こんなことからも白鵬には今場所ぜひとも優勝してもらいたい
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