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2012年3月29日木曜日

読書、考え方の一致

『ダンス・ダンス・ダンス』上巻読み終え 下巻に突入
『羊をめぐる冒険』続編と解釈していいのかまだ分からない
短編の『神の子はみな踊る』『踊る小人』的要素も含まれているような・・・
そして、またもやその後の作品を示唆する内容がちりばめられているような・・・

分からないけど そんな気がする

本を読んでいて カチッと自分のフレームにはまるピースが見ることができる
今回も今の気持ちを象徴するようなそんなやり取りが僕と牧村の間にある

『ダンス・ダンス・ダンス』上巻P411~
「みたところ君もなかなか頑固そうだな」と彼は言った
「頑固ではないです。僕は僕なりの考え方のシステムというものがあるだけです」
「システム」と彼は言った
「もうそういうものはあまり意味を持たないんだよ。手作りの真空管アンプと同じだ。手間暇かけてそんなもの作るよりオーディオショップに行って新品のトランジスタ・アンプを買った方が安いし、音だって良いんだ。壊れたらすぐ修理に来てくれる。新品を買う時には下取りだってしてくれる。考え方のシステムなんてどうこうなんて時代じゃない。そういうものが価値をもっていた時代もたしかにあった。でも今は違う。何でも金で買える。考え方だってそうだ。適当なものを買ってきて繋げばいいんだ。簡単だよ。その日からもう使える。AをBに差し込めばいいんだ。あっという間にできる。古くなったら取り換えりゃいい。その方が便利だ。システムなんてことにこだわると時代に取り残される。小回りがきかない。他人にうっとうしがられる」
中略 P414
「細かいことにいちいちこだわるくせに、大きなことには妙に寛大になる。そういうパターンが見える。おもしろい性格だ。そういう意味ではユキに似ているよ。生き延びるのに苦労する。他人に理解されにくい。転ぶと命取りになる。(後略)」

「突っ張ってるわけでもないんです」と僕は言った
「ダンスステップみたいなもんです。習慣的なものです。体が覚えているんです。音楽が聞こえると体が自然に動く。回りが変わっても関係ないんです。すごくややこしいステップなんで、まわりのことを考えてられないんです。あまりいろんなことを考えちゃうと踏み違えちゃうから。ただ不器用なんです。トレンディーじゃない」


「僕の考え方」も「牧村の考え方」も村上春樹の考え方が包含されている
読み手がどちらを選択するかという問題だ
もちろんオレは「僕の考え方」に類似しているわけだ

小説でも啓発本でも政治経済の新書でも
自分の考え方にカチッとはまることがあるが 
そこにとらわれないようにしないといけないと思いつつ

『ニーチェの言葉』の「チャンスは今だ」や
『論語』蓷也第六
「これを知る者は これを好む者に如ず
これを好むものは これを楽しむ者に如ず」

現実を見つつも夢を見るのもわるくない 
新たな1歩として「小笠原諸島」への旅行の選択は正しい
天気予報を見ると4月1日は吹雪の予報 春の嵐なのか?
週に1往復していない「小笠原丸」は2日に出港

なんでこんな時に春の嵐がピンポイントなのか分からない
分からないことが多すぎる・・・ 

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