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2010年12月25日土曜日

和敬塾

村上春樹さんの「ノルウェイの森」が映画化された
初版が出たのが1987年9月
23年の歳月が経っている
正直、最初は数ページ読んで自分に合わないのではないかと思った
だから、最後までたどり着くことができなかった
何かのきっかけで読み直すとのめり込むように一気に読み終えた

2度再読、記憶が不確かなのでフローチャートのようにメモして内容を思い起こすことがある

主人公(または春樹さん)が住んでいたモデルになっているのが和敬塾
文京区の1等地にあるが縁あって息子もお世話になった
入塾させた理由は、小説とほぼ同じ親心のような気がする
ここでは、小説に触れない

目白駅を出て山手線内側に向かって歩くとすぐ右手に学習院大学
左に川村学園大学、やや歩いて左手に日本女子大学
さらに歩くと右手に田中角栄元首相宅(現在田中真紀子宅)
そして、和敬塾がある
広大な敷地に(確か細川藩邸あとだったかな?間違っていたらすみません)
大学生用の東西南北寮と大学院生用の巽寮からなっていた
そのほかに武道場、グラウンド、テニスコート、など何不自由なく暮らせる環境だ
ここにいると東京の真ん中にいるという感覚がなくなるほど静かなところ
学生は、都内の大学在籍ならだれでも入塾できる男だけの居住区
インテリでありバンカラっぽい
年中行事も多彩で、各ジャンルの一流の方を呼んでの講演会や寮対抗体育大会、演劇発表会、山手線1周遠足などさまざまである
半強制的なところもあるので馴染めない学生もいるかもしれないが、今の時代に前時代的な男くさいこんな学生寮も貴重なような気がする
すぐ、裏手には椿山荘がありこの寮の空気だけが違う色を放っていると思うが・・・
「ノルウェイの森」を読んだあとでも、映画をみたあとでもこの辺りを散策するだけで、ワタナベ(僕)、永沢、直子、緑の匂いがするのではないかと思う

因みに「ノルウェイの森」下巻251ページにでてくる「亡き王女のためのパヴァーヌ」はラヴェルの曲で大好きです
春樹さんは、短編で「今は亡き王女のための」という作品も書いているのでご一読を!
さて、映画が本のイメージ通りになっているかご覧になった方コメントください

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