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2012年8月13日月曜日

スポーツはいい#1

ロンドンオリンピックが終わった
各種目の世界一流のパフォーマンスを観られる唯一の機会だ
とは言っても採用されない競技もある
それでも馴染みのない競技を含めてオールスポーツ的だ
開催前にマスコミに大きく取り上げられたもの、またそうでないもの
期待をされたもの、ノーマークだったもの
それぞれ属する競技団体はある程度世界との力を把握している
だが、私たちはマスコミだけの極めて少ない情報だけだから
露出度の高い選手に期待する

国の結果として、金が少なかったという評価があるが押し並べて優良
ナショナルチームと言っても学校体育が基本となっている日本と
クラブチームや国家を挙げてジュニアから育てている国と訳が違う
人口比率からいうとメダルが少ないということだが
スポーツの世界から見ると
競技に偏りがなく極めて優良な国家だと思う

日本ではないが、紛争や極貧国で練習環境も劣悪な中
能力と努力次第で世界一になった選手がいたことは
オリンピックの精神からすればスポーツの素晴らしさが表れた
他国といえど感動を与えている



日本のメダリスト達が口をそろえたように
「みなさんのお陰で」とか「支えてくれた家族や仲間のお陰で」
というコメントを聞く
間違いじゃないと思う反面、「いやいや君の才能と努力の賜物だよ」といいたい


神戸製鋼の黄金期を築き日本代表のキャプテンを務めた
ラグビーSOの平尾誠二氏が過去のスポーツ雑誌「ナンバー」の対談で
こんなことを言っていたなと思いだした
「あなたはこんな単純な走るという練習を他人よりなぜ多くやるのか?」
というような質問だったと思う
「苦しいです。でも、この苦しさを乗り越えた練習が、ゲームでトライに結びついたとしたら、たまらなく楽しい。だから、その楽しさを追求しているんです」
ー15年以上前の記憶だから文章的には違っているかもしれないー


つまりはトップアスリートはいやいやスポーツをしている訳ではない
ましてや国家や国民を背負って練習している訳ではないと思う
そこには純粋に「上手くなりたい、強くなりたい」という思いだけだ
だから自分のあらゆる可能性を信じて日々研鑽している
能力には限界があるから、そこには周りからのサポートがいる
しかし、やるのは本人次第だ

オレたちはその最高のパフォーマンスに酔いしれ熱狂する
敗れても健闘をたたえ惜しみない拍手を送る
「他人を変えられないが、自分が変わることで他人も変わる」
という教育論があるのだが
まさに彼らが与えてくれたものはダイレクトな感動だった
感動は元気を、元気はやる気を生む
だから日本のトップアスリートたちに「ありがとう!」


「国技柔道惨敗」などといっているが
もし、そのスポーツの母国が優勝という重荷を背負っているなら
時代遅れの化石的思考になりつつある
オレは日本柔道はまだまだ高いレベルにあると思っているし他国が目標としている
唯一心配なのが、楽しさを忘れ
金メダル奪取至上命令的なことだ

萎縮しないのびのび元気なアスリートの顔がいい


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